2007年12月26日

高円宮杯U-15ラウンド16とイヴの城巡り

師走も終盤に差し掛かり世間じゃクリスマスクリスマスと騒がしく
気がついたらもうすぐ今年も残り一週間あまり…というこの時期
今年最後の観戦旅行に行ってきました。天皇杯もサハラも負けたので
健全なマリサポなら来年に向けて自然に遠征費用が蓄えられる
流れになっておりますがなにぶんやくざな趣味なので俺の今月は
ありえない出費になっております。今月の遠征先を思い起こせば
まずは神戸、岡山、大阪・京都、そして今回は名古屋。
さらに来週はクソ高い飛行機に乗って北海道に帰省いたします。
観戦以外に使うお金がないのでまあ何とかやっておりますが…
おっと夢のない話はやめて旅のお話に参りましょう(笑)


元々の予定ではこの3連休は土曜日に18きっぷで横浜から名古屋に
移動し、日曜日に試合を見て月曜日にまた18きっぷで帰るという
これまでなかなかできなかったゆったり日程を組んでいたのですが
土曜日にはずせない用事があったので予定が変更になり日曜の朝に
新幹線で名古屋まで移動ということになりました。
(さらに昔立てていた予定ではインカレで早稲田の試合を見に
三重まで行く予定だった)
そのために日曜日は朝5時半起床。今月は立て続けに体調を崩したので
また同じことを繰り返すのではないかと完全にビビっていたのですが
今回は体調には何の問題もなし。
サクサクーっと準備をして新横浜へ。確か7時20分ぐらいに新横浜を
出発する新幹線で名古屋に行く予定でしたがちょっと早くついたので
2本ぐらい早いのぞみに乗ることができました。自由席は意外に
混んでいたけど無事に座ることができて朝食はおなじみシウマイ弁当。
相変わらずの味で特筆すべきことはありませんが相変わらず
ご飯が足りない。しかしこれはすっかり食欲を取り戻したということの
証明でもありますので非常に感慨深かったです。

新幹線に乗れば名古屋など俺にとってはご近所なわけですが
あまりにご近所過ぎて寝過ごすのが一番怖い。名古屋遠征が
一瞬にして京都遠征になってしまう怖さが新幹線にはあるのです。
そんな緊張感の伴った時間を過ごしたおかげで何とか無事に
名古屋で下車することができましたが。
さて今回は先週に引き続き高円宮杯U-15のコンサドーレ旭川U-15の
試合を見に来たわけですがこの遠征にあたりアクセス等の下調べは
全くなし。会場の名古屋市港サッカー場は昨年の高円宮杯U-15で
追浜が2度試合をしたところで、その2試合目を見に行きました。
去年追浜を見たのは結局この1試合だけだったんですよね…
今ユースで活躍している6人も確か全員出ていたんだよね。
航平だけは途中出場だった気がするけど。そういえばあの日の
飲み代はすごい額だった記憶がある(苦笑)港サッカー場は
そんな思い出深いスタジアムなのです。

港サッカー場の最寄り駅は野跡駅というあおなみ線の駅です。
新幹線を降りてすぐにあおなみ線名古屋駅の改札の方に向かったの
ですが途中でこの日旭川と対戦する大宮のジュニアユースの子達の
集団に出会いました。まさか俺と同じ新幹線で来たのかと思ったけど
そんなことないですよね。さすがに前泊してますよね。
そのままの調子で行くと試合開始1時間半前の9時半には到着する
勢いでしたがそんな早く行っても開場しているわけがない上に
駅の周りにも大したものはないことがわかっていたので一旦足を止めて
名古屋駅で時間をつぶすことにしました。とりあえずおなじみの
エスカという地下街に入りましたがまだ早すぎたのかマクドナルドと
これまたおなじみのコメダ珈琲店しか開いていませんでした。
せっかく名古屋に来たんだからここはコメダでしょう、と思ったのに
なぜかお客さんが並んでいて大いに戦闘の意欲を削がれたため
マクドナルドに入ることにしました。シウマイ弁当ですっかり
お腹は満たされていたのでここは飲み物のみ。
飲んでる途中に相当の眠気に襲われたわけですがその眠気に対しては
あえて逆らうことはせずうまい具合に受け止めることでその場を
しのぎました。そして再びあおなみ線の駅へ向かったのです。

ここであおなみ線の話をほんのちょっとだけ書いておくと
あおなみ線っていうのは名古屋駅から金城ふ頭駅までを
片道25分ぐらいで結ぶ短い路線なのです。で今回の目的地の
野跡駅は終点の金城ふ頭のひとつ隣の駅です。
今回このあおなみ線に乗る前は「どうせガラガラだべ」という
全く根拠のない自信に満ち溢れていたのですが実際乗ってみると
座る隙など全くない上に乗客のほとんどが女の子という不思議な状況。
しかもなぜかみんな荷物が多いんですよ。ほとんどの人が
トランクみたいなのガラガラ引きずっているわけです。
「なんか事情はよくわからんけど多分途中でみんな降りてくんでしょ」
というこれまた根拠のない自信に満ち溢れていましたが
結局俺は野跡駅まで座ることはできませんでした。
しかも女の子たちは降りなかったから多分金城ふ頭で何か
あったんでしょうが、いったいあれは何だったのでしょうか。

まあ何はともあれ野跡駅に到着したあとはコンビニによって
缶コーヒーを買ってからスタジアムに向かいました。

名古屋市港サッカー場1名古屋市港サッカー場2

スタジアムはこんな感じで非常に見やすい専用スタジアムです。
メイン以外は芝なのでJリーグの試合は開催できないでしょうが、
JFLはやっているみたいですね。個人的にはこれぐらいのサイズの
スタジアムが好きです。ただピッチコンディションがひどすぎです。
名古屋についた時点ではもう雨は止んでいたんですが、水はけが悪く
ところどころ選手が足を踏み入れるとパシャパシャと音が聞こえます。
もうちょっと何とかならなかったかなぁ。
ここから決勝トーナメントということ特別なものがあったのか
どうかは知りませんが、この日は旭川側に声出しするサポが
3人ほど来ていました。高槻はさすがに遠すぎだったのでしょうか。
バンデーラやでかい旗も出てきてなかなかの気合の入りようです。
対する大宮も一人声出しのサポの方がいらっしゃってました。
大宮の下部組織の一人声出しサポートの伝統は失われていないようです。
ただ今回はユースでお見かけする某氏とは違う方でした。
そのほかは大半が選手の父兄ということだったと思いますが
コールにあわせて手拍子するというスタイルでして
ジュニアユースの試合もこんな風になってきたのかーという
感想を抱きました。

コンササポ

さて旭川に対してはだいぶ入れ込むようになってきたのでこの日は
アップ中の選手の写真を撮るべくメインスタンドの柵から
身を乗り出して激写していたわけですが、そのとき隣にいた旭川の
関係者らしき人に話しかけられ何気ない一言が飛んできました。

「父兄の方ですか?」

これは完全に俺の意表をついてきた一言。
せ、選手のお兄さんだと思われたんだよね、き、きっと(汗
まさか父親だなんて思ってないよね…(若干の不安)
「違いますよ」とお返事したら「じゃあ関係者の方?」と
矢継ぎ早に質問が飛んできました。関係者ってどんな意味なのよと
考えてみましたがたとえどんな意味であれ関係者というカテゴリには
絶対に入らないほどの部外者であることは明白なので「いえ、
ただの応援です」と返すと「旭川から(来たの)ですか?」と
来たので「東京からです」と真実を包み隠さずお話しましたところ
「そうですか、ありがとうございます」というところでお話は
終了いたしました。まー何も感謝されるようなことはして
おらんのですが、そのことについてあれこれ言うのも
無粋というものなんでしょう。楽しく見させてもらってるほうなので
感謝すべきは本当はこちらの方なのですが。

よし前振りはこれぐらいでいいかな。


コンサドーレ旭川U-15 0−1 大宮アルディージャジュニアユース

<スタメン>

−−前田翔貴−−-山田海-−−
山下泰明−−−−−−小澤宥太
−−山田陽太−-山室伸之輔-−
宮本恭兵−−−−−−越川哲光
−−河本恭孝−−大沼太基−−
−−−−−宮崎隆徳−−−−−

<交代>

後半00分 小澤宥太→大野景祐
後半08分 越川哲光→志摩裕人
後半20分 山田海→阿羅功也
後半39分 宮本恭平→那須智也

<こんな試合でした>

旭川のスターティングメンバーは一週間前と全く変わらず。
対する大宮は伝統の4−4−2。トップと変わりない形。
ファーストシュートは前半1分の大宮。左サイドからのクロスに
ファーの選手がボレーシュートを放つもこれはバーの上。
このあとも大宮が中盤を支配する展開になりました。
大宮は特に左サイドからの攻撃が強く越川くんがその対応で
いっぱいいっぱいで、小澤くんも高い位置での仕事が全くできません。
攻勢の大宮は前半18分に右サイドから強烈なシュートを旭川に
浴びせますがこれは宮崎くんがナイスセーブ。
このあたりから旭川はカウンターからいくつか
シュートチャンスを作ります。
前半23分、山下くんが長い距離をドリブルで持ち上がって
ミドルシュートを放ちますがGKの正面。続く前半25分には
サイドチェンジを織り交ぜていい形ができますが山下くんは
あせったのかつなげるところをミドルシュート。これはゴール右に
外れてしまいます。積極性はいいんだけどここは少しでも
可能性の高いプレーを選択して欲しかったです。
前半27分には越川くんのロングフィードに前田くんが抜け出して
ドリブルからシュートもGKがセーブ。
前半36分には大宮の縦パスを宮本くんが素晴らしい判断でカットすると
そのままドリブルで駆け上がりミドルシュートを放ちますが
ゴール左に外れます。前半39分には自陣からのFKを山田海くんが
受けて前田くんへスルーパス。前田君は左サイドからシュートを
放ちますがこれはGKの正面。前半はどちらも無得点で終了。

前半を見たところ個人能力は明らかに大宮の方が上。
しかし大宮の攻撃はアタッキングサードに入ってから個人での
突破に頼るところが多く、組織的に複数人でボールホルダーを囲って
守る旭川としては比較的やりやすかったと思います。
ただ攻撃に関しては遅攻になってしまうと大宮のディフェンスを
崩せる可能性はほとんど感じられませんでした。
守備から攻撃への切り替えは旭川がグループリーグで
対戦したどのチームよりも早かったです。

旭川は後半の最初から切り札の大野君を投入します。
しかし流れは大宮。後半6分にスルーパスに抜け出した大宮の選手が
GKの宮崎くんもドリブルでかわし無人のゴールに押し込んで
ついに得点が動きました。得点が必要な旭川は後半8分に
山室くんがドリブルからシュートを放つもゴール右に外れます。
直後にはこの日守備に追われ続けた越川くんに代えて志摩くんを投入。
流れを変えたいところですがこのあたりから旭川はミスが目立ち始め
思うようにチャンスを作り出すことができません。後半半ばを過ぎると
疲れから運動量が落ちてきて大宮がチャンスを作ります。
後半31分に楔のパスを受けた大宮の選手がうまく体を入れ替えて
前を向きシュートもバーの上。後半37分には右サイドのスペースに
長いボールを入れて一旦旭川のDFがキープしたのですがタックルで
取り返しバックパスからシュートもこれもバーの上。
終了間際には大宮の選手も疲労が見えましたが旭川はシュートを
打てず得点はならず。このまま1−0で試合終了となりました。



得点差はたった1点ではあるもののやはり力負けでした。
個々の能力も組織の完成度も大宮が上回っていたと認めざるを得ません。
それは選手たちが一番感じたのではないかと思います。
それでもここまで勝ち上がってきたのは立派だと思います。
グループリーグでは組み合わせに恵まれたと見る向きもあるでしょうが
それでも実力的に旭川が抜けていたわけではないですし
勝利を重ねるごとにチームの勢いは増し、一丸となって戦えていたと
思います。実質一週間しかこのチームを見ていませんが一戦一戦
成長していく様子は十分に窺うことができ非常に楽しかったです。

選手の皆さんお疲れ様でした。3年生はこれで引退だと思いますが
これからもサッカー頑張ってくださいね。ユースに昇格する選手が
いるのかどうかわからないですがもしいたらマリノスユースとの
試合で会えるかもしれないですね。そうなったら心の中でこっそりと
応援します。大人の事情でおおっぴらには応援できないと思うけど(笑)
あと父兄の皆さんもお疲れ様でした。(ここは見てないと思うけど)
旭川から高槻や名古屋まで来るのは大変だったと思います。



ということでコンサドーレ旭川を追いかける旅も今年は終了です。
多分来年もありますので楽しみです。これからは定期的に情報を
仕入れないといけないな。

旭川の試合を見たあとは2試合目のガンバ対FC東京むさしの
試合を見ました。さすがに1試合目とはレベルが違いましたよっと…
そのあとはあおなみ線に乗って名古屋に戻ったのですが
帰りも荷物をたくさん持った女の子たちでいっぱいでした。
すごく気になったので調べてみたんですがこんな感じのイベントが
あったようです。あの荷物はコスプレの衣装だったのか!
世間にアピールするためにサポーターは試合の日は家から
ユニを着ていこう!的な話はあったかと思いますが、
コスプレ界にはそういうのはないんですかね、と素朴な疑問。
別に世にコスプレを広めようとは思わないのかな。
そうでなくても家から着て行ってくれれば荷物が少なくなるんだから
俺的にはありがたかったんだけどな。寒空で2試合見ると結構
体力消耗するので座りたかったんですけど…
で名古屋駅に戻った後はあったまる目的で味噌煮込みうどん食べて
一旦ホテルに荷物を置いてまた外に出ようと思ってたんですが
あろうことにホテルでベッドに横たわったら寝てしまい(苦笑)、
起きたら21時過ぎてました。それでも一応外に出てみたんですが、
店もほとんど閉まってるしいけるところがないからスタバだけ
行って戻ってきました。何やってんだ俺。一人で世界の山ちゃんに
行った方がネタになったかもしれないな。
翌日のクリスマスイヴは初めての名古屋城で日本の文化に対する
愛を囁きました。でもぶっちゃけあんまり面白くなかったかも。
何年か前に行った姫路城の方がよかったな。
写真何枚か張っておきましょう。

名古屋城にて1名古屋城にて2

名古屋城にて3名古屋城にて4

名古屋城にて5名古屋城にて6


そのあとは18きっぷでまったりと帰りました。たまにはこういうのも
いいですね。まぁ大体寝てましたけど(笑)
ということでこれでおしまい。

at 03:02│Comments(2)TrackBack(0) |

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by コンサ旭川の父兄   2007年12月26日 11:09
ブログ見させていただいていましたよ。
応援&ブログ有難う御座いました。
15.16の高槻の試合は行けたのですが、名古屋には行けなかったので内容が分かり助かりました。
これからは個々の技術をもっともっと磨いてもらい、18のサッカーで頑張ってもらいたいと思っています。
また機会があれば、応援お願いします。
2. Posted by こいちゃん   2007年12月27日 03:10
>コンサ旭川の父兄さん
こちらこそブログを読んでいただいてありがとうございます。見つかってしまいましたか(笑)

私は今回のコンサ旭川の戦いぶりにはただただ拍手を送りたいと思います。SSSとコンサ札幌をともに破っての出場ということだけでも価値あることだと思っていましたが、初めての全国の舞台で自分たちのサッカーを最後までやり通してグループリーグ突破というのは本当に素晴らしいことだと思います。
これは間違いなく父兄の方々の支えもあっての結果だと思います。おめでとうございます。そしてご苦労様でした。
最後に、選手の皆さんのこれからの活躍を祈っております。コンサ旭川はこれからも少しではありますが追いかけていこうと思っています。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: